2021年春、注目のオンライン専用新プラン「ドコモのahamo(アハモ)」、「KDDIのpovo(ポヴォ)」、「ソフトバンクのLINEMO(ラインモ)」。
現在利用中のスマートフォンを、これらのプランで流用する場合に、気を付けて欲しいポイントをお伝えします。しっかり確認しないと、通信できないかもしれません。
この記事のポイント
■ 周波数とスマートフォンの基本
■ Androidスマートフォン利用者の乗り換えは特に注意
■ 各社の動作確認端末一覧
■ SIMロック解除を忘れずに
■ SIMカードサイズを確認
周波数とスマートフォンの基本
スマートフォンは、利用する携帯会社の電波を掴んで、電話やデータを送受信します。
携帯会社各社の利用する電波は、同じではありません。それぞれ利用する周波数は異なります。同じ周波数を利用すると、混信などを起こし、正しい送受信ができないので、総務省が厳しく管理・割り当てを行っています。
2021年3月時点で、主流で利用されている4G通信規格。この4G通信規格で利用している携帯会社各社の周波数は、上記の通り。
この表を一見すると、複数の会社が同じ周波数を利用しているように見えますが、そうではありません。例えば、1.7GHz帯は、すべての携帯会社に〇がついています。1.7Ghz「帯」という言葉が表す通り、厳密には同じ1.7GHz帯の中は、さらに細かく区切られていて、同じ周波数に異なる会社が複数割り当てられていることはありません。
私たちの利用するスマートフォンは、契約中の携帯会社の周波数に必ず対応していなければなりません。
では、なぜ多くの方は、この周波数を意識しないでスマートフォンを利用できているのでしょうか。
理由は、利用する携帯会社経由で、スマートフォンを購入している方が多いから。
ドコモから購入したスマートフォンは、ドコモの周波数に対応。auから購入したスマートフォンは、auの周波数に対応します。当然、スマートフォンの対応周波数を気にする必要はありません。
ところが、オンライン専用新プランでは、スマートフォンを自分で用意することが原則。ドコモのahamoのみ、リリース当初からahamoブランドとして、スマートフォンを販売。しかし、その取扱いスマートフォンの数は少なく、ドコモ本ブランドと同じではありません。
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ahamoだとしても、オンライン専用新プランを利用する場合は、自分で用意した(利用中も含めた)スマートフォンを利用する方が大半になるかと思います。
利用予定のスマートフォンの利用する周波数を確認しつつ、各社で動作確認されているか確認することが重要です。
Androidスマートフォン利用者の乗り換えは特に注意
Androidスマートフォンを利用予定の方は、携帯会社を乗り換える場合は特に注意してください。
Andoridスマートフォンの場合は、発売元の携帯会社ごとにカスタマイズされていることが大半。発売元の携帯会社の電波のみ、掴むような仕様になっている場合があります。
iPhoneの場合は、携帯会社ごとにカスタマイズされているわけではないので、対応周波数を気にする必要はほとんどありません。
ただし、AndroidでもiPhoneでも、次の項目にある動作確認端末一覧は必ず確認するようにしてください。
各社の動作確認端末一覧
各オンライン新料金プランの動作確認端末一覧は、以下の通り。
対応周波数の重要性をお伝えしましたが、周波数に対応していても、動作確認一覧端末に記載がない場合は、予期せぬ動作をする可能性があります。
動作確認端末一覧に利用予定のスマートフォンの記載がない場合は、すべて自己責任での利用になります。注意してください。
SIMロック解除を忘れずに
大手携帯会社(ドコモ、au、ソフトバンク)から購入したスマートフォンには、SIMロックがかかっています。
SIMロックがかかっていると、特定の会社のSIMカードしか利用することができません。(例:ドコモのSIMロックがかかったスマートフォンは、ドコモのSIMカードのみ利用可能)
スマートフォン購入元の提供する、オンライン専用新プランに加入すればSIMロック解除は不要になりますが、そうでない他社のプランに契約する場合はSIMロックの解除が必須。
ソフトバンクのLINEMOは例外。仮に、ソフトバンクで購入したスマートフォンを、LINEMOで利用しようとしてもSIMロックの解除は必須です。
SIMロック解除は難しくないので、どんな契約パターンでも、SIMロックを解除することをおススメします。SIMロック解除手順は、以下を参考にしてください。※一定の条件を満たさないとSIMロック解除できない場合があります。詳しくはスマートフォン購入元のホームページ等で確認ください。
SIMカードサイズを確認
こちらがSIMカード。ここには、携帯会社の電波に必要な情報が書き込まれていて、これをスマートフォンに挿入することで、電波での送受信が可能になります。
SIMカードにはサイズがあります。スマートフォンごとに利用できるSIMカードサイズが異なるので、契約時は適合するサイズを選択してください。
eSIMを利用する場合は、カードサイズを気にする必要はありません。ただし、eSIM対応スマートフォンが必要です。
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