2021年11月25日より提供開始する、UQコミュニケーションズ株式会社の
「ギガ放題プラス モバイルルータープラン」「ギガ放題プラス ホームルータープラン」
について解説します。
この記事のポイント
■ 新旧ギガ放題プラスの比較
■ プラスエリアモードとは
■ auスマートバリュー/UQモバイル自宅セット割適用のメリット
■ まとめ
■ 参考 新端末の価格
新プランの概要
新プランはこちらの二つ。
外出先でWi-Fiを利用できるモバイルルータープラン。そして、コンセントに繋ぐだけでWi-Fi環境を構築できるホームルータープラン。こちらは、自宅に光回線を引く必要がない手軽さがあります。
利用できるデータ容量はスタンダードモードはデータ容量無制限です。
ですが、WiMAX最大のデメリット。直近3日間でデータ通信量が15GB以上となった場合、ネットワーク混雑時間帯に通信速度が概ね1Mbpsに規制されます。残念ながら新プランでもこの仕様に変化はありません。
⇒ 2022年2月以降、スタンダードモードに限りこの制限が撤廃されました。
新旧ギガ放題プラスの比較
新旧のギガ放題プラスを比較しながら見ていきましょう。
サービス体系
旧ギガ放題プラスは、モバイルWi-Fiルーターでもホームルーターどちらでもひとつのギガ放題プラスとして提供されていました。新プランはモバイル用とホームルーター用が区別され、利用する端末種別によってプランが分かれます。
月額料金
新プランとして発表されたものの基本のサービス料金に変化はありません。
2年自動更新、つまり契約期間の縛りがない場合は新旧共に月額5,005円。2年自動更新ありの場合は、月額4,818円。これに、「WiMAX+5Gはじめる割」という誰でも適用される期間限定割引が適用され、25か月間限定で毎月550円割引。すると、2年自動更新ありで月額4,268円、期間条件なしで月額4,455円になります。
ただし、契約期間満了月の当月、翌月、翌々月の3ヶ月間を「更新期間」とし、更新期間以外に解約または「期間条件なし」プランへのプラン変更をした場合は1,100円の契約解除料がかかります。(WiMAXさん……キャリアやMVNO各社でこの縛り文化がなくなってきている中この制度が残っていると正直ちょっと印象が悪いですね)
プラスエリアモード
新旧プランの違いはここです。プラスエリアモードの利用料金月額1,100円が「auスマートバリュー、UQ mobile自宅セット割適用」時は無料になります。
プラスエリアモードについては、次項で詳しく解説します。
プラスエリアモードとは
WiMAXで利用する主な周波数は2.5Ghz帯。auの一部5Gと4G LTEの周波数も利用できます。
ただし、この周波数は屋内では繋がりにくい特性があります。WiMAXのつながりが悪いという評判を聞くことが多いかと思いますが、それは利用する周波数の特性上どうしようもない部分です。
この周波数の範囲で利用することを「スタンダードモード」と言います。初期設定はこの状態です。
しかし、スタンダードモードではやっぱりつながりにくい!
そんな時は、つながりやすく、使い勝手のいいauの4GLTEの周波数・800MHz帯。いわゆるプラチナバンドの出番。
これを利用できるようにするのが、プラスエリアモードです。
ただ、利用するには月額料金がかかります。これが高い…月額料金+1,100円です。
auスマートバリュー/UQモバイル自宅セット割適用のメリット
今回のWiMAX新プランがauスマートバリュー/UQモバイル自宅セット割対象サービスになります。適用されると、プラスエリアモードの月額料金が無料です。
auスマートバリュー/UQモバイル自宅セット割は、一言でいうと携帯電話とセットで使うと適用される割引です。
つまり、スマホはauやUQモバイルを利用。そこに加えてUQ WiMAXを利用すればプラスエリアモードが無料になります。
特典はまだあります。プラスエリアモードは通常上限15GBなのですが、ホームルータープランに限り上限が30GBになります。
が…
ホームルーターは「お家のWi-Fi」として利用します。光回線の代わりとして自宅で利用するには、倍になったとしても30GBでは正直どうでしょうか?
それに、「3日間で15GB」の制限も残っています。
まとめ
結局、この部分のためだけの新プランです。既にWiMAXを使っていてau・UQモバイルを使っている方には嬉しいですが、新たに加入する魅力があるかと言われると微妙…。
なお、現在既存のギガ放題プラスに加入中の方が、新しいこれらのプランにしたい場合は「プラン変更」する必要があります。自動移行にはなりません。
この仕様ならホームルーターについては、ドコモのhome5Gの方がオススメです。
プラスエリアモード等といった事業者都合のモードを気にする必要はありませんし、混雑時に制限する可能性は言われているものの3日で15GBといった明確な規制もありません。
モバイルルータープランも、「時々使う程度であれば」同じKDDIだとpovo2.0でのテザリング利用をオススメします。
基本料はゼロ円。利用する時だけ好きなトッピングを行う。330円/1日データ無制限です。
参考 新端末の価格
NEC製で価格は両方とも21,780円。スペックが気になる方はチェックしてみてくださいね。