この記事ではKDDIの提供する光回線サービス「auひかり」について解説します。auのスマホ料金が割引になる「auスマートバリュー」の対象光回線サービスとなっていますので、auユーザーの方はぜひ検討してみてください。
ココがポイント
■ auひかりは自前のネットワーク及びダークファイバー利用により提供される高品質光回線サービス
■ データ通信量無制限
■ 最大通信速度1Gbpsが主力
■(関東エリアのみ)最大通信速度5Gbps/10Gbps
■「auスマートバリュー」対象光回線サービス
auひかりは自前のネットワーク及びダークファイバー利用により提供される高品質光回線サービス
auひかりは、光回線サービスでは一番シェアの高い「光コラボレーションモデル」で提供される光回線サービスではありません。
関東エリアはKDDI自前の光ファイバー網を利用して提供され、それ以外のエリアはNTT東日本、西日本のダークファイバーによって接続されます。
このため、ベストエフォート型のサービスではあるものの、光コラボレーションモデルに比べて高品質な光回線サービスです。自宅でたくさんのデータ通信をする方に向いています。半面、長期契約が求められ、解約時の撤去工事費が高額になる欠点もあります。
プロバイダーはいくつか選択肢はありますが、au one netが基本です。au one netと光回線をセットにしてauひかりとして提供します。
提供形態については、こちらの記事で解説しておりますのであわせて確認ください。
データ通信量無制限
auひかりは定額制の常時接続。携帯料金で表現するとデータ無制限となります。動画も大きなデータファイルのやりとりも気兼ねなく利用することができます。スマートフォンの料金のように、一定のデータ容量を利用すると、その後ずっと翌月まで通信速度制限がかかるといったこともありません。
ただし、あくまでもベストエフォート型の通信サービス。最大通信速度が出ることは保証されていません。時間帯や環境によって通信速度は変わる点はご留意ください。
最大通信速度1Gbpsが主力
2021年1月現在の主なプランは最大通信速度「1Gbps」のプラン。
戸建て向け料金には「3年縛り」「2年縛り」「縛りなし」から選ぶことができます。違約金とご自分の利用予定期間にあわせて選ぶようにしてください。
マンション(集合住宅)向けは目安を記載しているものの、実際にはマンションの設備状況によって料金が異なるため、こちらからご自分のお住いの提供可否、料金、契約条件の確認が必要です。
初期費用は戸建て向けが初期費用「37,500円(税込:41,250円)※625円×60か月割引で相殺」、撤去工事費「28,800円(税抜)」。マンション(集合住宅)向けは初期費用「30,000円(税込;33,000円)※月額1250×24か月割引で相殺」となります。初期費用はその分毎月割引をして相殺してくれる形となっているものの、途中解約すると全額相殺というわけにはいきません。
必ずチェック
戸建て向けは長期割引と高額な撤去費用に注意
上記で記載したように戸建て向けの長期利用による相殺と高額な撤去工事費には十分注意する必要があります。NTTの光コラボレーションモデルに頼らない光回線ならではの事象にはなりますが、この点を十分に納得した上で加入するようにしてください。
(関東エリアのみ)最大通信速度5Gbps/10Gbps
出典:auひかりホームページ
KDDIの自前光ケーブルエリアの関東では、最大通信速度5Gbps/10Gbpsのプランも提供されています。
月額料金は3年縛りで「5Gbps 月額5,600円(税込:6,160円)~」「10Gbps 月額6,380円(税込:7,018円)~」となります。
提供エリアは必ず確認してください。上記同様初期費用と高額な撤去費用にもお気を付けください。
「auスマートバリュー」対象光回線サービス
出典:au(KDDI)公式ホームページ
高品質な光回線サービスであることに加えて、料金的なメリットがこちら。auのスマホ料金プランと一緒に利用すると月額料金が割引になる「auスマートバリュー」。auのスマホ月額料金が割引になります。
対象スマホ料金プランは、データMAX5G/4G、ピタットプラン5G/4G、使い放題MAX5G/4G等がその対象プランです。割引金額は加入中の対象プラン、家族の人数によって変動するので、加入中の料金プランを確認してみましょう。
必ずチェック
固定電話(オプションのIP電話)の加入が必須
auスマートバリューの落とし穴はこの点。auひかり側には必ず、固定電話サービス「auひかり電話」の加入が必須です。
月額500円(税込:550円)。通話料は固定電話向け全国一律8.8円(税込)/3分、携帯電話向け15.5分(税込:17円)/1分。IP電話ながら高品質で0AB~J番号(03~、06~等から始まる電話番号)を利用することができます。
代理店経由でのキャッシュバックは魅力ですが、こうしたオプションの加入も必須です。キャッシュバックに必要なオプションサービス、条件には十分注意しながら利用してください。
ココに注意
■ 長期契約ありきの月額料金
■ ホームゲートウェイのWi-Fi利用は月額500円(税込550円)
■ 「G.fast」は選べない
長期契約ありきの月額料金
2年定期更新契約による割引が固定の光回線の世界にはまだ残っています。auひかりはこの2年縛り、3年縛りありきの料金となっています。期間限定の割引キャンペーンを展開している場合もあります。
これに関する違約金、高額撤去費用の注意事項は既にお伝えした通りです。
ホームゲートウェイのWi-Fi利用は月額500円(税込550円)
auひかりはIPv4/IPv6デュアルスタックを採用していて、ホームゲートウェイの利用が必須です。
これにはWi-Fi機能が内蔵していて、これを活性化(ON)にするには月額500円(税込:550円)が必要です。auスマートバリューを適用するとこの月額料金が無料になりますが、これを適用しないと月額料金がかかる点には注意してください。
もちろん外付けのWi-Fiルーターを接続することも可能です。
「G.fast」は選べない
出典:auひかりホームページ
auひかりでは光回線の配線が困難なマンションに置いてタイプGと呼ぶVDSLの新国際規格である「G.fast」を採用しています。下り664Mbps/上り166Mbpsという最大通信速度のため、この提供を受けることができるマンションでは、VDSL方式であっても通信速度の品質を期待することができます。
ただ、これも利用者が選べるわけではありません。VDSL方式で高品質とアピールされても、すべてのマンションで利用可能なわけではない点には注意してください。
マンションの配線がよくわからない方はこちらの記事をご確認ください。
こんな方におすすめ
- より高品質な光回線サービスを望む方
- 長期利用な可能なお住まいに住んでいる方
- au(KDDI)のユーザーの方
auひかりは料金と品質のバランスの良い光回線サービス。光コラボレーションの光回線サービスよりもより高い品質を求める方や長期利用できる方に向いています。
au(KDDI)利用者は「auスマートバリュー」でのスマホ料金割引対象となるのでオススメです。
長期契約による違約金、戸建て向け工事費の相殺月数60か月、撤去費用が高いことには十分注意して加入を検討するようにしてください。