auのオンライン専用プラン「povo(ポヴォ)」を解説します。
主なポイント
■ 月額2,480円 20GB
■ データ上限到達後の最大通信速度は1Mbps
■ 5G/4G対応
■ トッピング
■ オンライン専用申し込み
■ 通信品質はauと同一品質
■ その他仕様
月額2,480円 20GB
出典:au新料金発表会プレゼン資料
「povo(ポヴォ)」は、月額2,480円(税込:2,728円)。データ容量は20GB。
同じくオンライン専用ドコモの「ahamo」は、データ容量20GB、5分かけ放題がついて月額2,980円(税込:3,278円)。これに対して「povo(ポヴォ)」は、5分かけ放題を標準仕様にしていません。5分かけ放題がない分、月額を安くしています。通話をあまりしない人には嬉しい内容となっています。
5分かけ放題は月額500円(税込:550円)。24時間かけ放題は月額1,500円(税込:1,650円)。
データ上限到達後の最大通信速度は1Mbps
データ上限到達後の最大通信速度は1Mbpsとなります。
最大1Mbpsはスマートフォンでのウェブ閲覧、音楽再生といった画像、動画を多く必要しないサイト、アプリの閲覧・利用であれば問題ない通信速度。
利用の仕方によっては20GB到達後も問題なく通信ができる方も多く、実質データ無制限となる方もいるのではないでしょうか。
5G/4G対応
「povo(ポヴォ)」は次世代通信規格5G通信、現行主力通信規格4G通信両方利用可能。
これまでの料金体系では5G通信の利用には別プランに加入するか、追加利用料を別途支払う必要があったのですが、「povo(ポヴォ)」は必要ありません。5G通信、4G通信両方利用可能。ただし、5G対応はサービス当初リリース当初からではなく、2021年夏ごろを予定しています。
3G通信には対応していません。今はほとんどのエリアで4G通信が可能ですが、一部エリアで3G通信しか利用できないエリアがあるので注意してください。
トッピング
出典:au新料金発表会プレゼン資料
auは、オプションではなく「トッピング」という表現にこだわっています。
基本の機能に加えて追加する機能は、「別途月額料金を支払う」ことがこれまでの在り方でした。
ところが、「povo(ポヴォ)」の場合は1日単位でこの追加機能を利用することができます。「トッピング」として表現することで、従来の月額料金ありきのオプションとは異なる見せ方をしています。
出典:au新料金発表会プレゼン資料
第1弾のトッピングとなる目玉は24時間データ無制限。200円/1日を支払うことでその日1日だけデータを無制限で利用できるようになります。
例えば、「急にオンライン授業を行う必要が発生した」「出張先でテレワークする必要が発生した」など急な大容量データ通信需要が発生した場合には便利です。
ただし、「ネットワークの混雑時や動画・クラウドゲームなどの利用時に通信速度を制限する場合があります」とされているため、急激な大容量通信には注意が必要です。
出典:au新料金発表会プレゼン資料
UI/UXにもこだわります。このように簡単にトッピングを追加したり、外したりできるように使い勝手、見て目にもこだわるようです。
追加したトッピングは、翌日には自動でOFFになる仕様かどうかは不明。トッピングを追加したまましにて高額な請求が発生することがないように注意が必要です。
オンライン専用申し込み
「povo(ポヴォ)」はauショップでの取り扱いはありません。オンライン専用。
申し込みだけでなく、サポートもホームページ上でチャットのみ対応予定となっています。
通信品質はauと同一品質
「povo(ポヴォ)」という新ブランド、新名称が使われていますが、あくまでも提供元はau同様にKDDI。
ネットワークの通信品質はauと同等となるようです。
その他仕様
■ ご契約可能者:20歳以上の個人(法人契約不可)
■ テザリング:データ容量内利用可能
■ 国際ローミング:利用可能(ただし、料金等詳細は別途)
■ スマイルハート割引:なし
■ カかえトクプログラム:継続利用可能
■ au契約期間:引き継ぎ不可
■ 対応端末:auスマートフォン
■ 契約事務手数料/解約解除料:0円
■ au/UQ mobile/povo間の移行手数料:0円
ココに注意
■ オンライン申し込み限定
■ サポートはオンラインチャットのみ対応
■ 割引は一切ない
オンライン申し込み限定
上記でお伝えしたように「povo(ポヴォ)」はオンライン申し込み限定。
オンライン上で申し込みをすることに抵抗がある方にはおススメできません。ショップでの申し込み、サポートを重視する方は、au、もしくはUQモバイルがおススメです。
サポートはオンラインチャットのみ対応
こちらも低廉な月額料金を実現するためのコストカット施策の一環。
「povo(ポヴォ)」問い合わせはホームページ等での自己完結、オンラインチャット問い合わせがが原則になります。auショップ、コールセンタを利用できません。
端末(スマートフォン等)の紛失・盗難による利用中断などの緊急を要する対応についてはコールセンターで対応すると思われますが、詳細は不明です。
割引は一切ない
「povo(ポヴォ)」に割引という概念はありません。条件付きの割引、契約期間の縛りなくシンプル月額2,480円(税込:2,728円)。
家族とファミリー割引を組むこともできません。現在auで家族割引を組んでいるユーザーが「povo(ポヴォ)」へ移行すると、「povo(ポヴォ)」に移行しない方の家族グループに属する人数が減って家族割引による割引金額が減少する可能性があるので十分ご注意ください。
※ 2021年夏までに申し込みをすると、【早期特典】として家族割プラスのカウント対象。
家族間通話無料もありません。家族通話をする際にはLINE等のアプリを使った無料通話を利用するなど工夫が必要です。
auスマートバリュー(光回線セット割引)も提供されません。
こんな方におすすめ
- auの高い通信品質で大容量通信をしたい方
- リアルショップ、コールセンターによるサポートとしない方
- 通話をあまりしない方
- 単身者の方(家族割引を必要としない方)
「povo(ポヴォ)」はドコモの「ahamo」、ソフトバンクの「LINEMO」対抗プラン。 この2サービス同様にコストのかかるリアルショップなどのサポートを不要とすることでコストを抑えて、低廉な価格を実現しています。このため、リアルショップ、コールセンターなどの人によるサポートを必要としない、自己完結できる方向けのプラン。これに該当して、20GBの大容量通信を必要とする方にとにかくおススメのプランとなっています。
通話をあまりしない人にはオススメ。IP電話などを上手に利用すれば、月額2,980円の「ahamo」と比べると最大月額500円、年間6,000円節約できる可能性があります。ただし、通話料が20円(税込:22円)/30秒なので、利用する際には十分注意してください。
詳細は続報を待ちましょう。
「povo(ポヴォ)」が気になった方は以下の公式ホームページからご検討ください。必ず注意事項も確認するようにしましょう。