HISモバイルの楽天モバイル、ahamo(アハモ)対抗プランとしてリリースされた「格安弐拾(にじゅう)」について解説します。 ※サービス発表当初はahamoリリースまで16GB/月の予定でしたが、最初から20GB/月で提供されることが発表されました(2021年2月10日)
この記事のポイント
■ HISモバイルとは
■ 楽天モバイル、ahamo対抗プラン:格安弐拾(にじゅう)
■ 専用アプリ不要
■ データ通信品質は格安SIM
HISモバイルとは
HISモバイルは「H.I.S.Mobile株式会社」によって提供されるドコモ回線を利用した格安SIMサービス。
「H.I.S.Mobile株式会社」は旅行代理店のエイチ・アイ・エスと日本通信SIMを提供する日本通信の合弁会社です。
このため、HISモバイルと日本通信SIMは同じような格安サービスを提供しています。
楽天モバイル、ahamo対抗プラン:格安弐拾(にじゅう)
出典:HISモバイル公式ホームページ
HISモバイルが提供する楽天モバイル、ahamo対抗プランがこちらの格安弐拾(にじゅう)。2021年2月10日よりサービス開始。
データ容量上限は20GB。70分通話無料が付いて、月額1,980円(税込:2,178円)。70分以上通話してしまった場合でも、通話料は半額の10円(税込:11円)/30秒。追加データ容量も250円(税込:275円)/1GBあたり。
テザリングも利用可能。月額料金は別途必要なし。別途申し込みも不要です。
楽天モバイルのUN-LIMITⅥを、3GB~20GB利用した場合の料金と同額です。ドコモが、オンライン専用廉価プランのahamo(アハモ)を発表して以降、各社が20GB月額2,980円(月額3,278円)を基準に新サービスを続々提供開始。HISモバイルの格安弐拾(にじゅう)はこの両方を意識してリリースされています。
ちなみに、日本通信からは「合理的かけほ20GB」としてリリースされています。詳しくはこちらの公式ホームページを確認ください。
専用アプリ不要
出典:HISモバイル公式ホームページ
他の格安SIMとは異なる、HISモバイルの特徴が「専用アプリ」がいらないこと。
多くの格安SIMでは、かけ放題や通話料半額のサービスを利用するためには、専用のアプリから発信する必要があります。もし専用アプリの利用を忘れてしまった場合は、かけ放題や通話料半額にはなりません。
ところが、HISモバイルの格安弐拾は、スマートフォンに標準搭載されている「標準電話アプリ」を利用するだけで、通話料70分無料、70分超過後10円(税込:11円)/30秒が適用されます。誤って高い通話料が発生するリスクがありません。
通話品質も、ドコモの音声ネットワークをそのまま利用しているので、ドコモの品質と同等です。IP電話のように通話品質の劣化を気にする必要はありません。
通話を重視する人にはおススメのプランです。
データ通信品質は格安SIM
HISモバイルはドコモ回線を利用した格安SIM。つながりやすさはドコモの同じですが、通信速度は同じというわけにはいきません。
お昼休み、通勤時間帯、22時前後等の通信が込み合う時間帯には通信速度が低下する場合があります。
データ容量上限到達後の最大通信速度は約200kbps。最近トレンドとなっている、上限到達後1Mbpsではありません。制限後は、ほとんど通信ができなくなる状態になると思ってください。
加えて、HISモバイルは格安SIMで人気の、データ繰り越し、高速通信ON/OFF、バースト通信は提供されていません。
ココがポイント
HISモバイルの格安弐拾(にじゅう)は通話を重視する人向け
70分通話無料を重視する人に格安弐拾(にじゅう)はオススメ。上記でお伝えした通り、通話に関してはドコモの同じ品質、使い勝手が同じだからです。
20GBの大容量ではありますが、データ通信品質が一部時間帯で低下する可能性があることを許容できる人でないと、格安SIMはオススメしません。
お伝えしたメリット、デメリットを検討した上で、格安弐拾(にじゅう)の加入を検討ください。