2021年3月1日(月)ソフトバンクは、サブブランド「ワイモバイル」が提供する「シンプルプラン」の「SIM単体契約」において、eSIM(embedded Subscriber Identity Moduleの略、組み込み式SIM)を2021年3月17日から開始することを発表しました。
この記事のポイント
■ eSIMとは
■ eSIM対応プラン
■ 既存ユーザー(USIMカード)からの切り替え
■ 注意事項
eSIMとは
出典:NTTコミュニケーションズ公式ホームページ
eSIMは、従来のカードタイプのSIMカードとは異なり、スマートフォンに内蔵された組み込み型のSIMの、情報を書き換えて利用します。
SIMカードは、物理的にSIMカードの抜き挿しが必要で、スマートフォンによって利用できるカードサイズ(標準SIM、micro SIM、nano SIM)は異なります。カードサイズが不適合だった場合は、通信会社でSIMカードサイズを変更してもらう必要があります。
eSIMは、こうした物理的な条件による手間や制限はありません。eSIMに対応したスマートフォンへ、プロファイル(通信会社へ接続するための情報等データファイル)をダウンロードするだけで、組み込まれたSIMに情報を書き込むことが可能。物理的な郵送もなく、オンライン上で本人確認を完了することができれば、すぐに通信会社のサービスを利用開始できるメリットがあります。
セキュリティ等を理由に、日本の大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)はこれまでeSIMに積極的ではありませんでした。しかし、近年キャリア参入を果たした楽天モバイルは、eSIMを積極採用。総務省による乗り換え促進方針により、eSIMの普及が求められています。
こうした背景の中、ついにワイモバイルがeSIMに正式対応。通常のスマートフォン向けの料金プランでのeSIM導入は、大手3キャリアでは初となります。
eSIM対応プラン
ワイモバイルのeSIM対応プランは、2021年2月から始まった新料金「シンプルプラン」の「SIM単体契約」のみとなります。(2021年3月1日発表時点)
eKYC(electronic Know Your Customerの略)は、運転免許証等の本人確認書類画像をアップロード、画像上にある顔写真とスマートフォンで撮影した本人写真とを照合して、迅速な本人確認を可能にします。これにより申し込みから最短1時間ほどで、ワイモバイルの利用を開始することができます。
シンプルプラン解説はこちらを参照
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家族の利用がおトク。ワイモバイル新料金シンプルプラン改定。
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既存ユーザー(USIMカード)からの切り替え
「シンプルS/M/L」および「スマホプラン」「スマホベーシックプラン」などの旧プラン利用中のユーザーは、プランを変更することなく、USIMカードからeSIMに切り替えることが可能です。
注意事項
主な注意ポイント
■ eSIMタイププランは「シンプルプラン S/M/L」のみ
■ eSIM対応スマートフォンを用意する必要がある
■ ワイモバイルで購入した以外のスマートフォンは動作保証対象外
■ ワイモバイルで購入した以外のスマートフォンはSIMロック解除が必要
■ ワイモバイルの利用する周波数への対応確認が必要
「5G:3.7Ghz」「4G:2.5GHz、2.1Ghz、1.7Ghz、900MHz」「3G:2.1GHz、900MHz」
■ eSIMであってもAPN(アクセスポイントネットワーク)設定は必要
この他、注意事項詳細はこちらからご確認ください。