第四キャリア楽天モバイルが新料金を発表。既存の料金プランをアップデートしたその名も「Rakuten UN-LIMITⅥ」この記事ではこの新料金について詳しく解説していきます。
ココがおすすめ
■ 少容量~大容量までカバーする段階性の料金プラン
■ 1GBまでなら無料携帯電話
■ 5G、解約違約金、事務手数料すべて0円
■ 楽天ショップ利用可能
■ 既存ユーザーは自動でアップグレード
■ おトクなキャンペーンも健在
■ 楽天ポイント増量
■ eKYCでオンライン申し込みがスムーズ
少容量~大容量までカバーする段階性の料金プラン
出典:楽天モバイル公式ホームページ
楽天モバイルのシンプル1択はそのままに、データ利用量に応じて月額料金が変わります。複数の料金プランがあるわけではありません。あるのはあくまでも「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」のみ。
0~1GBまでならなんと月額料金は無料。利用料は一切発生しません。副回線、はじめてスマートフォンを持つ方には最適。費用を最小限に抑えることができます。
少容量ユーザーとなる1GBから3GB以下は、月額980円(税込:1,078円)。UQモバイルのくりこしプランSがデータ容量3GBで月額1,480円(税込:1,628円)。これまで3GBで月額1,000円を下回る料金は、格安SIMでも提供されてきませんでした。まさにこれまでの常識を覆す料金です。
中容量~大容量ユーザーとなる3GBから20GB。月額1,980円(税込:2,178円)2021年春からリリースされる大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)オンライン専用廉価プラン(ahamo、povo、SoftBank on LINE)を意識した対抗料金。これらの目安が月額2,980円ほどでしたが、これを1,000円下回っています。
20GB以上利用する場合はこれまで通りデータ容量上限なし、無制限で月額2,980円(税込:3,278円)となります。
1GBまでなら無料携帯電話
出典:楽天モバイル公式ホームページ
楽天モバイルでは「Rakuten Link」と呼ばれる次世代メッセージアプリが提供、利用可能。
これを利用すると国内の電話はすべてかけ放題。1GBまでの利用であれば、月額無料なので実質月額無料の携帯電話を誰でも持つことができます。
データ通信網を利用するので、モバイルデータ通信時の音質が悪いときもありますが、Wi-Fi通信時など通信品質が良い状態で使う場合は、概ね音質に問題はありません。
しかも、「Rakuten Link」の通話はデータ消費しません。これによるデータ消費、1GB超を心配する必要はなし。
ただし、国内かけ放題となるのはこの「Rakuten Linkアプリ」を利用した場合のみです。通常のスマートフォンに搭載されている標準電話アプリから発信した場合は、国内かけ放題は適用されず標準通話料、22円/30秒(税込)となります。
ここで注意。2回線目から5回線目まではデータ利用をしない場合でも月額料金がかかります。この料金は3GBまでの料金と同じ月額980円(税込:1,078円)。
複数回線を無料で持つことはできません。
5G、解約違約金、事務手数料すべて0円
出典:楽天モバイル公式ホームページ
4G通信に加えて、5G通信も追加料金0円で利用可能。
長期縛り、解約違約金もなし。契約に伴う各種事務手数料、MNPに伴う事務手数料など初期費用はすべて0円。一切かかりません。
楽天ショップ利用可能
出典:楽天モバイル公式ホームページ
先行する大手3キャリアに比べると数は少ないですが、楽天ショップで「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は申し込み可能。
大手3キャリアのオンライン専用廉価プランと異なり、ショップで申し込みができる点はオンライン申し込みが苦手な方でも嬉しいメリットです。
既存ユーザーは自動でアップグレード
出典:楽天モバイル公式ホームページ
くどいようですが、「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は新料金プランではありません。あくまでも既存のUN-LIMITⅤをアップグレードするものです。
既に楽天モバイル(MVNOプランを除く)利用中の方は、2021年4月1日から「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」へ自動移行します。自分自身でプラン変更する手間がかかりません。
おトクなキャンペーンも健在
出典:楽天モバイル公式ホームページ
1年間無料キャンペーンも適用。2021年1月29日の新料金発表会では、300万名限定の枠は「あと80万人ほどなのでお早めに」と楽天グループの三木谷氏は発言をしていました。
楽天モバイルに加入を検討している方はお早めにお申し込みください。
楽天ポイント増量
出典:楽天モバイル公式ホームページ
楽天ポイント増量も嬉しいポイント。
0GBまでなら月額料金が無料にも関わらず、楽天ポイントは+1倍です。楽天ポイントを主に利用している方なら迷わず楽天モバイルに加入することをおススメします。
eKYCでオンライン申し込みがスムーズ
出典:楽天モバイル公式ホームページ
楽天モバイルはeKYCにも対応しています。
eKYCとは、electronic Know Your Customerの略。AIがスマートフォンにその場で写した顔写真と公的証明書(運転免許証など)上にある顔自写真とを照合。本人確認をスピーディに行います。
eSIM対応のスマートフォンをお持ちなら、申し込み終了後すぐに楽天モバイルが開通、利用を開始することができます。
これらの様子は以下の動画で詳しく紹介していますので合わせて確認ください。
ココに注意
■ つながりにくいことが最大の弱点
■ auローミングエリアはこれまで通りの仕様
■ 低速通信時もデータ消費をカウント
つながりにくいことが最大の弱点
メリットだらけの楽天モバイルですが、最大の弱点は携帯会社にとって一番の致命傷であるエリアが狭く、つながりにくいこと。基地局の数は計画を前倒しているとはいいものの、大手3キャリアに比べるとまだまだ少ないのが実情です。
加えて、楽天モバイルの利用している周波数帯は、1.7Ghz帯という屋内ではつながりにくい電波。基地局のあるエリアにいるのに、屋内や地下に入ると途端に電波が弱くなることはよくあります。
申し込みをされる際は、こちらの楽天モバイルのエリア状況を必ず確認してください。
auローミングエリアはこれまで通りの仕様
楽天モバイルの基地局のあるエリア以外は、auの基地局を利用する「auローミングエリア」。
このエリアでの仕様は従来通り。データ容量上限は5GBまで。データ容量上限到達後の最大通信速度は1Mbps。
データ消費もカウントもされますので、auローミングエリアで3GBまで利用した場合は月額980円(税込:1,078円)。5GBまで利用した場合は月額1,980円(税込:2,178円)。5GB超過後、最大通信速度1Mbpsになった以降のデータ消費はカウントし続けられることから、20GBを超えると月額2,980円(税込3,278円)になります。
低速通信時もデータ消費をカウント
出典:楽天モバイル公式ホームページ
「My 楽天モバイル」では、各種お手続き、料金、データ容量を確認できる他、「データ高速モードをOFF」にすることでデータ消費を抑える機能が備わっていました(低速通信モード)。
ところが、「UN-LIMIT Ⅵ」ではこの低速通信モード時でもデータ消費がカウントされる仕様へ変更。
低速通信だけを利用して、月額無料で利用し続けることはできません。
こんな方におすすめ
- 楽天回線エリアにお住まいの方、1.7Ghz帯の電波特性を理解して利用される方
- 電話を良くされる方
- 副回線として利用される方
- 節約志向の強い方
楽天回線エリアの狭さ、つながりにくさだけが楽天モバイル唯一の欠点。これ以外はどの競合他社と比べても負ける点は見つかりません。まさに最強の新料金となっています。
0~1GBまで無料という破格の料金がいつまで続くのかも未知数です。こうした不安材料がないわけではなりませんが、解約違約金もなく、いつもで簡単に解約することができるので、とりあえずは加入してみることもおススメです。