仕組みを理解する上でのポイントはこちら
■ 料金の構成はたったの4つ
■ データ通信(インターネット)
■ 電話
■ オプション
■ 端末
料金の構成はたったの4つ
携帯料金は4つの要素で構成されています。この構成要素は「データ通信(インターネット)」「電話」「オプション」「端末代」。
携帯料金はこの4つの要素の合算が毎月の利用料として請求されます。
以下でこの構成要素ひとつひとつを解説します。
データ通信(インターネット)
料金を一番左右するのは「データ通信(インターネット)」。
スマートフォンではSNS、動画、音楽、ゲーム、メールなど様々なコンテンツをアプリを通じて利用しますが、これはインターネットに接続しているおかげ。ガラケー(ケータイ)であっても、この原則は同じです。
この携帯会社の電波を使って「どのぐらいのデータ量を利用するか」で料金が変わります。
利用できるデータ量が少なければ月額料金は安くなり、利用できるデータ量が多ければ月額料金は高くなります。
最近ではこの利用できるデータ量に上限がない(無制限)が携帯各社からリリースされていますが、この利用料金は他のプランと比べると高くなります。
料金のトレンドは主に二つ。
左の「利用できる月のデータ量に固定の上限を設ける」ものと「利用したデータ量に応じた利用料金を請求」する従量制のものがあります。
電話
データ通信が主役の時代になりましたが、スマートフォン、ガラケー(ケータイ)の基本は携帯電話。携帯電話は携帯電話を利用する「基本料」と「通話料」で構成されます。
最近の料金はデータ通信利用量に電話の基本料が含まれていることがほとんどです。
通話料は電話をした分だけ利用料が請求される従量制が基本。その通話料は20円/30秒(大手携帯会社4社)
従量制ではなく、定額制の国内かけ放題を利用する場合は別途国内かけ放題を利用する基本料がかかります。
オプション
3つめの構成要素はデータ通信、電話以外のサービスである「オプションサービス」。通信会社が提供するサービスのうちはデータ通信と電話以外はすべてオプションとして扱います。
オプションには「セキュリティサービス」「スマートフォンの保証」「動画見放題サービス」などが該当します。
一つ一つの月額料金はそれほど高くはないのですが、これを複数利用すると1,000円、2,000円と金額が大きくなります。
オプションサービスは見直して、不要なものは解約をすることを心がけ、本当に必要なもののみ加入するようにしてください。
端末代
4つめの構成要素はスマートフォンやガラケー本体等の端末代。携帯電話会社から購入した場合に毎月その分割支払い料が月額料金に合算されています。
最近ではスマートフォンが高額化。10万円を超えることも珍しくありません。一括で支払いできない人のために携帯会社は購入プログラムを用意しています。このサービスは「リース」「レンタル」に近いです。2年後に携帯会社にスマートフォンを返却することで、スマホを2年間安く利用できる仕組みです。逆に言えば2年以上同じスマートフォンを利用する人には不向き。利用される際は以下サービスサイトの注意事項をよく確認するようにしてください。
規制により携帯電話会社は上限2万円までしか端末を割引をすることができなくなりました。この影響で携帯会社以外でスマートフォンを購入する人が増えています。具体的な購入方法は、スマートフォン製造メーカーのホームページや直営店。家電量販店や中古スマートフォン販売店などがあげられます。
携帯電話会社からスマートフォンを購入しない場合は月額料金に端末代が合算されることはありません。
ココがポイント
携帯料金を複雑な理由は「割引」が原因
■ 期間限定割引
■ 長期契約割引
■ 家族割引
■ セット割引
期間限定割引
利用開始から6か月のみ月額1,000円割引。といったように、割引の期間が一定期間のみのものを期間限定割引といいます。
利用開始直後は安かったのに、ある月から月額料金が高くなることがあるのはこれで原因であることがほとんどです。
最近ではこの期間限定割引をやめる傾向にありますが、一部通信会社では残っているので注意してください。
長期契約割引
2年契約をする代わりに月額170円割引。といったように長期契約を約束することにより月額料金が割引になるのが長期契約による割引。
解約できるのは2年を満了した月やその翌月のみといった場合がほとんど。解約可能期間以外に解約をすると違約金が発生します。規制により新しい料金プランの解約違約金は1,000円とされていますが、規制前の旧プランは9,500円発生する場合があります。
【docomo、au、ソフトバンクの違約金について】既存契約を含めて2021年1月時点ではドコモは撤廃済み。auは2022年3月、ソフトバンクは2022年2月までに撤廃予定です。
家族割引
家族で同じ通信会社を利用すると月額料金が割引になるというもの。
分かりにくくする原因が割引条件の「人数」「対象プラン」「家族の範囲」。
家族割引は利用する人数によって割引額が多くなることが基本ですが、その金額は対象のプランによって様々。プランによっては、家族割引が適用されないプランがあるのでこれが余計に料金を分かりずらくします。さらに家族の範囲が通信会社によって異なります。同一の住所であることが必要、同一住所出なくても割引が適用されるなど各社によって条件が違うのでこれが複雑にする要素となります。
利用する通信会社の家族割引の条件をしっかり確認するようにしましょう。
セット割引
別なサービスと一緒に利用してくれたら割引がされるセット割引。代表的な例が光回線サービスとのセット割引。
これで注意が必要なのはその条件です。光回線サービス側に「指定のオプションに加入していること」「別途申し込みが必要」などいったことが記載されていることがよくあります。
単純に対象の光回線サービスに加入しただけでは割引条件を満たさない場合もあるので十分注意してください。
ワイポイントアドバイス
まずは割引を考慮しないで月額料金を計算してみよう
携帯料金を割引後を考慮しつつ、各社の料金を比較するのはとても大変。まずは割引を考慮しない4つの構成要素を足し算して比較するのがオススメ!
複雑に見える携帯料金ですが、あくまでも構成する要素は4つしかありません。この4つを見直して、あなたに合った適切な通信会社、プランを選ぶようにしてください。