ソニーネットワークコミュニケーションズの提供する話題の光回線サービスのNURO光について解説させていただきました。
あらためて、この記事ではNURO光のスマサポの考えるオススメポイント、注意ポイント、オススメな方をご紹介。
要点のみに絞っているので、詳細については必ず公式ホームページご確認ください。
ココがポイント
■ ダークファイバーを利用した高品質な光回線サービス
■ 別途ルーターを用意せず、Wi-Fi環境を構築可能
■ キャンペーン、キャッシュバックにより月額費用割引、工事費実質無料あり
ダークファイバーを利用した高品質な光回線サービス
NURO光はNTT東日本、西日本の所有するダークファイバーと呼ばれる光ファイバそのものを借り受け独自回線として提供。
他のフレッツ系光回線サービスのように様々な事業者の通信トラフィックが一緒になることがないため、通信品質が高く、安定しやすいことが特徴です。
通信規格にも特徴あり。多くの光回線サービスは「GE-PON」という通信規格を使用しているが、NURO 光が採用しているのは「G-PON」と呼ばれる別規格で、これにより高速通信が可能です。
具体的には、下り最大2Gbpsの速度で利用可能。日本では「GE-PON」が主流なのですが、欧米などではこちらの規格「G-PON」が主流の規格です。
出典:NURO光公式ホームページ
上記の料金表(表記はすべて税抜)には、「基本工事費割賦」が含まれています。これは開通工事費の分割代金です。NURO光は積極的に販促活動をしていることから、キャンペーンでこれを実質無料としている場合があります。ただし、これにも条件があり、31か月以上利用して実質無料になる仕様となっています。キャンペーンの適用条件は十分に確認するようにしてください。
別途ルーターを用意せず、Wi-Fi環境を構築可能
NURO光では別途ルータをレンタルしたり、個別で購入する必要はありません。
回線終端装置と呼ばれるデジタル信号と光信号を変換する装置はONUと呼ばれ、必ず光回線サービスを利用される際には宅内に設置が必要。NURO光で利用するONUはルーター機能を内蔵し、Wi-Fiの親機としても利用可能です。(NURO光ではこの装置をホームゲートウェイと呼びます。)
この利用料金げ月額料金に含まれているため、別途費用が発生しません。
キャンペーン、キャッシュバックにより月額費用割引、工事費実質無料あり
NURO光では公式ホームページで加入時のキャッシュバックや特典が豊富。以下、過去も含めたキャンペーン、キャッシュバック例となります。
■ 1年間月額980円で利用可能。
■ 開通月から6か月後に45,000円キャッシュバック
■ 開通工事費用実質無料
その時々でキャンペーン内容、注意事項は変わります。特に、複数あるキャンペーンの重複利用の可否も十分確認してください。申し込み前には必ず公式ホームページでチェックすることを忘れないようにしましょう。キャンペーンは3年以上の長期利用を前提にしている点が多いことにも注意してください。
ココに注意
■ 開通工事に時間がかかる
■ 提供エリアが限られる
■ 短期解約時は要注意
■ ONUは複数あり、選ぶことができない
開通工事に時間がかかる
NURO光の開通期間の目安は1か月~2か月。遅いとこれ以上の時間がかかる可能性があります。
理由はダークファイバーを利用した独自回線だから。ダークファイバ―区間の開通工事で1回、ユーザー宅内の開通工事1回と開通工事が最低でも2回工事が発生し、現場調査も多くの場合必要です。
すぐに開通が必要な場合は、それまではモバイルWi-Fiルーターを利用するなど、別な代替手段を確保しつつ、NURO光の開通を待つなど対策をしてください。
提供エリアが限られる
ダークファイバーを利用した独自回線ならではのデメリット。
この提供形態はNTT東日本、西日本から借り受けるダークファイバー提供可能エリアであれば利用できるというわけではなく、ダークファイバーが利用可能なことに加えて、最寄りのNTT局舎内にNURO光用の各種通信設備を設置が必要です。
フレッツ系のコラボ回線とはことなり、こうした設備投資が必要なため、どうしても需要の見込める都市部などに提供エリアが限定されます。提供可能エリアは変化するので必ず公式ホームページをチェックしてください。
短期解約時は要注意
3年以下で解約をする場合は注意してください。
独自回線であるが故のデメリット。原状回復、つまりNURO光を敷設する前に戻したい場合は撤去工事費10,000円(税込:11,000円)が発生します。この他に注意しなけばならないのは、開通工事割賦費用の残債です。解約した月の残りの残債がまとめて請求されることになります。
光回線のおきまり2年定期契約があり、この定期契約期間中に解約をすると解約違約金9,500円(非課税)がかかりますのでご注意ください。
ONU(ホームゲートウェイ)は複数あり、選ぶことができない
ONU(ホームゲートウェイ)は無料でレンタルされますが、NURO光では6種類存在します(2020年8月現在)。
ダウンロード速度は最大2Gbps、アップロード速度は最大1Gbps。基本的な仕様差分はないものの、このうち高速無線LAN規格である「Wi-Fi5(IEEE802.11ac)」に対応しているものは「ZXHN F660A」、「FG4023B」、「HG8045Q」のみ。このうち、「HG8045Q」はファイアーウォールを設定することができません。
設定されるONUの種類はランダム、申込み時に選ぶことができません。後日申込みをすれば交換可能とのことですが、届いた型番をチェックし、この手間をかけなければならないことは残念です。
こんな方におすすめ
- あくなき最大通信速度を光回線サービスに求める方
- 通信に関する知識をある程度お持ちの方
- 引越しの予定がなく、3年以上継続利用できる方
- NURO光の提供可能エリアにお住いの方
NURO光はハイスペックな光回線サービス。通信の知識をある程度持った方で、この通信速度を必要とする利用の仕方をする方にとても向いています。
逆にいえば、通信知識がほとんどなく、通信速度をそこまで必要とされない利用の仕方、例えばホームページ閲覧のみといった方にはあまりお勧めしません。キャンペーンや特典を考慮すると3年以内の短期解約にも向いていません。
NURO光がご自分の環境、使い方にあっているか十分検討して加入するようにしてください。