スマホの乗り換えを検討する際に必須の知識となる「スマホの周波数帯(バンド)の確認方法」について解説します
この記事のポイント
■ 周波数帯(バンド)には特性がある
■ 4キャリアの周波数帯(バンド)状況
■ 具体例1 ドコモからLINEMO(ソフトバンク)への乗り換え
■ 具体例2 ドコモから買ったiPhone12を流用
■ 具体例3 SIMフリーモデルのスマホをLINEMOで流用
■ 特に注意する端末
■ 参考資料
周波数帯(バンド)には特性がある
携帯会社は基地局から複数の電波を飛ばして使い分けています。それは電波は周波数帯(バンド)によって特性が異なるから。
周波数帯が高いと通信速度は速くなりますが、電波が届きにくくなります。
周波数帯が低いと通信速度は遅くなりますが、電波の届きがよくなります。
4キャリアの周波数帯(バンド)状況
4G LTEの周波数帯表です。キャリアによって、対応しているバンドが異なります。
この中でも特に重要なバンドを◎としています。日本で快適に利用するなら◎対応は必須です。
4キャリアが並んでいますが、ahamo・povo・LINEMO・UQモバイル・ワイモバイルといった別ブランドも各本ブランドに含まれます。
具体例1 ドコモからLINEMO(ソフトバンク)への乗り換え
端末はドコモから購入した「Galaxy S21 5G」をそのまま流用します。SIMロックは解除しています。
LINEMOですからソフトバンクの欄を見ます。
重要な周波数帯はバンド8とバンド1。あると便利なのはバンド28・11・3・42だと確認します。
ドコモのお客様サポートページにある「対応周波数帯」というPDF資料を確認します。
この機種はバンド1は対応しています。しかしバンド8は〇がついていません。非対応。こんな風に具体的に確認します。
特に重要なバンドと言っても、1には対応しているんだし、片方あればいいんじゃないの?と思いますよね。しかし、周波数帯(バンド)の特性を思い出してください。
対応しているバンド1は、通信速度こそ速くなりますが、屋内などではつながりにくい周波数帯。対応していないバンド8は、通信速度は遅くなるものの、屋内でもつながりやすい周波数帯、いわゆるプラチナバンドです。
そのため、先ほどのドコモのスマホでLINEMOの利用を強行すると、プラチナバンドが使えず、屋内でつながりにくいスマホになってしまいます。
具体例2 ドコモから買ったiPhone12を流用
日本で使っている人が多いiPhone。ではドコモから買ったiPhone12を流用する場合ならばどうでしょうか。
iPhone12は全て○です。それだけでなく、他の機種も○だらけ。
iPhoneについては、最新の13やiPadなどを含めて、バンドで悩む必要はありません。
具体例3 SIMフリーモデルのスマホをLINEMOで流用
最後に、SIMフリーモデルのGoogle Pixel 5a(5G)を、LINEMOで使う場合を見てみましょう。
こちらは、Google Pixel 5a(5G)の対応周波数帯一覧表です。この一覧表に、ソフトバンク(LINEMO)の対応バンドが含まれているかを確認していきます。
必須のバンド1とバンド8はOK。そのほかバンド11は対応していませんが、バンド3、28、42は対応しています。これならば利用できますね。
このように日本で積極的にSIMフリーモデルを扱うメーカーは、絶対ではありませんが、日本の4キャリアの主要バンドに対応しているケースが多いです。
もちろんSIMフリーモデルだとしても対応バンドは確認してください。
特に注意する端末
SIMフリー以上にキャリアから発売されるスマホは要注意。他社へ乗り換える際は必ず確認するようにしてください。
徐々に広がりつつある中古スマートフォンも注意です。
参考資料
各携帯会社の通信方式と周波数帯は総務省のホームページが参考になります。
ただ、総務省さん、5Gで楽天モバイル抜けてますよ~。(楽天モバイルの5G対応周波数帯はn77)