ここがポイント
■ 携帯電話通信規格のG(5G/4G)
■ Wi-FiのG(2.4G/5G)
■ 携帯電話料金のG(3G/15G/25G)
■ 光回線のG(1G/10G)
携帯電話通信規格のG(5G/4G)
携帯電話会社で話題の5G。2021年2月時点でもっとも普及しているのは4G。
このGは、「世代」をあらわす「Generation」の頭文字です。
携帯電波向けの電波を使った通信技術は、何年かの周期で用いられる規格がアップデートされていきます。世代を重ねるごとに技術は向上し、一度に運ぶことができるデータ量が増えたり、より遅延の少ないリアルタイムの通信が可能になったりします。
大手携帯会社がCMなどで力を入れている5G。第5世代の移動体通信規格という意味です。その特徴は、「高速・大容量」「低遅延」「多数同時接続」。AR,VRといった大容量のコンテンツを普及させたり、低遅延を活かしたドローンや工業機械を、ほぼリアルタイムで遠隔操作することなどが期待されています。
Wi-FiのG(2.4G/5G)
「Wi-Fiルーター(ブロードバンドルーター)」の説明書やアクセスポイントを見ると、なぜか2種類の電波表記があることに疑問を持ったことはありませんか?
「2.4GHz」と「5GHz」。
このGは「GHz(ギガヘルツ)」の頭文字のG。周波数の単位です。
周波数は数字が小さいければ、電波が広範囲によく届き、1度に運ぶことができるデータは小さくなります。一方、数字が大きくなると、電波が狭い範囲にしか届かなくなる代わりに、1度にたくさんのデータを運ぶことができます。
Wi-Fiは、二つの電波の利用が許可されています。これが「2.4GHz」と「5GHz」です。
2.4GHz:電波が広い範囲に届きやすいが、通信速度は5Ghz帯と比べると遅い。電子レンジなど、家庭内にある別な機械の発する電波に干渉されやすい。
5Ghz:2.4GHz帯に比べると電波の届くエリアが狭く、遮蔽物にも弱い。その代わりに、通信速度が2.4Ghzに比べると速くなる。
Wi-Fiでどちらの周波数を選ぶべきか迷った場合には、5Ghzをまずは利用しましょう。5Ghzを利用していて、電波のつながりがよくない場合に「2.4Ghz」を選ぶことがオススメです。
携帯電話料金のG(3G/15G/25G)
携帯電話料金に登場するG。例えば、Sプランがデータ容量3G。Mプランがデータ容量15G。Lプランがデータ容量25Gといった具合に、高速通信で利用できるデータ容量が定められています。この数字が大きければ、利用できる通信量が多く、月額料金が高くなるのが一般的です。
このGは、Giga Byte(ギガバイト)の頭文字。
デジタルの世界はすべて、「1」と「0」で構成されています。この最小単位(1桁)が1bit(ビット)。8bit(ビット)で1Byte(バイト)になります。
小文字のbなら「bit(ビット)」を表し、大文字のBなら「Byte(バイト)」を表します。
パソコンで利用するファイルの大きさを示す単位もByte(バイト)です。身近にあるデータ量を示す単位は、ほとんどがこのByte(バイト)が用いられています。
このように1000区切りで、kB(キロバイト)、MB(メガバイト)、GB(ギガバイト)と表記することで、データ量を見やすく表現しています。
すっかり当たり前になった「ギガ」という言葉ですが、本来であれば「ギガ」だけでは通じません。GB(ギガバイト)が正しい単位、表現です。
光回線のG(1G/10G)
光回線の料金表や、通信速度を表すときに用いられるG。これは「Gbps」の頭文字。
「bps」は「bit per second」の略で、1秒間に運ぶことができるデータ量を表す単位です。
良く誤解されがちですが、例えば契約した通信速度が最大1Gbpsだった場合、1秒間に1GB(ギガバイト)のファイルを転送できると思う方がいます。
上記でお伝えしたように、Gb(ギガビット)とGB(ギガバイト)は異なる単位です。1Gb(ギガビット)をGBへ変換すると、約134MB(メガバイト)。1秒間に通信できるのは、ファイル容量約134MB(メガバイト)となります。
この単位の違いには注意が必要です。
ココがポイント
G(ギガ)だけでなく、何の頭文字かを意識することが大切
「G」という頭文字ばかりが先行しがちですが、実はまったく違う言葉、単位のものだということが分かって頂けたかと思います。Gを見かけた際には、何の頭文字なのか注意してみてください。