ここがポイント
■ Bluetooth(ブルートゥース)とは何か
■ Wi-Fiとの違いは
■ ペアリングとは
■ クラス
Bluetooth(ブルートゥース)とは何か
「Bluetooth」とは、無線通信の規格のひとつです。Bluetoothを利用できる機器同士は、物理的なケーブルなどを利用しなくても無線で利用することができます。
「携帯電話会社の4G、5G」「Wi-Fi」「Bluetooth」に共通しているのは、すべて電波を使って通信していること。にもかかわらず、それぞれ通信規格が異なります。異なる通信規格同士は通信することはできません。なぜ複数の通信規格があるのでしょうか。
理由は目的とこれに伴う規格のもつ特徴が異なるから。次項ではその特徴をWi-Fiと比べて解説します。
Wi-Fiとの違いは
Bluetoothは機器同士が1対1で、手軽に接続できることを目的とした通信規格。※技術が進歩し、現在では複数同時(マルチ接続)も可能です。
Bluetoothは通信速度は低速ですが、その分消費電力が少ないため、長い間機器同士をつなぐことができます。
一方Wi-Fiは複数の機器を同時に接続し、高速通信で利用することを目的とされており、消費電力もBluetoothに比べると多くなります。
Bluetoothが用いられる例がこちら。「パソコン、マウス、キーボード」「イヤホン」「スピーカー」。いずれも大容量の通信を必要とはせず、「長時間」接続したいものばかり。このため、Wi-FiではなくBluetoothが用いられていることが多いというわけです。
このように接続する機器と用途に応じて無線規格は使い分けられています。
ペアリングとは
Bluetoothを使って接続設定をすることをペアリングと呼びます。
ペアリングと聞くと難しく感じてしまいますが、「接続設定」とも言うこともできるかと思います。接続設定をしてはじめて機器同士はbluetoothで無線通信することができます。
【例】iPhoneとBluetooth対応機器をつなぐ場合
iPhoneでBluetoothを「ON」にします。このマークが消えていると「OFF」の状態。Bluetoothを利用することができません。
[設定]>[Bluetooth]とタップすると、受信側の画面上に接続可能な機器が一覧されるので、あとは対象を選択して完了。
接続する機器によっては「パスコード」「パスキー」といったようなパスワードを要求される場合があります。その場合はそちらを入力しましょう。このパスコードは接続する機器の説明書などを確認するようにしてください。
今回は例としてiPhoneの表示画面を利用しましたがAndroidでも基本的な手順は同じです。
クラス
Bluetoothには、クラスという概念があります。
クラスによって通信距離、出力が異なるので購入予定のBluetooth対応機器を確認してみると良いかと思います。
接続する機器同士が同じクラスに対応している必要はありません。
ココがポイント
■無線通信規格は用途に応じた特徴がある
■異なる無線通信規格同士は通信できない
Bluetoothの特徴を理解して、便利に無線接続を利用してくださいね。